日本を守るぺトリオットミサイル

日本列島を守るため、米国での年次射撃訓練で能力を向上させる航空自衛隊

乾燥しきったテキサス州の砂漠は静寂に包まれていますが、夜が明ければ一変します。なぜなら日本から50人近くの隊員で成る部隊が到着し、恒例の年次射撃訓練が行われるからです。

日本の航空自衛隊は、数十年にわたり年に一度のペースで米国フォートブリスのマクレガー射場を訪問してきました。目的は、「年次射撃訓練」と呼ばれる防空・ミサイル防衛訓練を行うためです。この一連の訓練により、自衛隊員はミサイル防衛システム「ペトリオット」の実運用に備えているのです。

航空自衛隊山田敬1等空佐は次のように述べています。「この防空ミサイル射撃訓練は、任務遂行能力の向上を目的に行われています。そのため、高射部隊はミサイルの実射や隊員の練度確認に関するあらゆる訓練を行います」

弾道ミサイルや巡航ミサイルの脅威が増すなか、日本はこれまで以上に防衛体制を強化することが不可欠となっています。

「日本を取り巻く安全保障環境は複雑で、対処すべき脅威は増大傾向にあります。日本の最下層のミサイル防衛システムとして、ペトリオットが担う任務は非常に重要です。」(山田1佐)

レイセオンが開発したペトリオットは、レーダー、指揮統制技術、及び多種多様な迎撃ミサイルで構成されるミサイル防衛システムです。これらの構成要素が一つのシステムとして作動することで、戦術弾道ミサイルや巡航ミサイル、ドローン、最先端の航空機といった脅威を探知・識別し、迎撃します。

レイセオンのカメラマンが、航空自衛隊の了承を得て年次射撃訓練が行われる射場の独占取材を2017年に実施しました。貴重な舞台裏をご覧ください。