リムパック2022:軍事力強化のために結集

2年に一度の演習で実力と協調性を発揮

世界最先端の防衛システムが、米国主導の多国間共同訓練「リムパック(RIMPAC)」の一環で使用されます。

リムパック22は様々な国や地域から軍隊が参加し、海洋安全保障に焦点を当て、国際安全保障と世界貿易に不可欠な海上交通路を確保することを目的としています。

「リムパックは、インド太平洋地域における相互運用性と関係構築に焦点を当てた実弾射撃イベントや洋上訓練に、艦船や隊員が参加できる素晴らしい機会です」と、32年の勤務中に何度もリムパック演習に参加したことのある退役米海軍少将ゲリー・ヒューバーは言います。彼は現在、レイセオン・テクノロジーズの一事業部門であるレイセオン・ミサイルズ&ディフェンスで、海上能力要件・能力部門を率いています。

2022年6月29日から8月3日にかけてハワイ諸島と南カルフォルニア周辺で行われる2年に一度の演習で日常的に使用されているシステムの一つが、レイセオン・ミサイルズ&ディフェンスの海上戦システムです。

リムパックがなぜ米軍と同盟軍にとって重要なのかご紹介します。

リムパックは、世界最大の国際海上演習です。

米海軍の発表によると、リムパック22には26カ国が集まります。38隻の水上艦、4隻の潜水艦、9つの陸軍隊、170機以上の航空機、そして参加者は約2万5000人と予測されます。

1971年に最初の演習が始まり、今回で28回目のリムパック演習になります。

リムパックは、協調関係を築き、お互いのシステムが連動することを確認します。

この演習では集団的な力を強化し、自由で開かれたインド太平洋を推進するために、有能で適応力のあるパートナーを結集し、共同で訓練と運用を行います。

参加する国や軍は幅広い能力を発揮し、海上部隊固有の柔軟性を実証します。これらの能力は災害救援や海上安全保障活動から制海権や複雑な戦闘遂行に至るまで、多岐にわたります。

水陸両用作戦、砲術、ミサイル、対潜水艦、防空訓練のほか、対海賊作戦、地雷除去作戦、爆発物処理、潜水・サルベージ作戦など、関連性が高く現実的な訓練プログラムを含みます。

米海軍の新しいステルス駆逐艦が参加する予定です。

USSズムウォルトは、陸上攻撃に重点を置いたステルス性を追求したマルチミッションな駆逐艦です。レイセオン・テクノロジーのシステムで運用されています。

レイセオン・ミサイルズ&ディフェンスは、ミサイル駆逐艦ズムウォルト級のセンサー、コマンド&コントロール、先進攻撃兵器、艦艇自衛兵器などのテクノロジーおよび海戦能力を開発しています。

システムインテグレーターとして、レイセオン・ミサイルズ&ディフェンスは、サイバー保護、ソフトウェア開発、その他のサポートサービスを提供し、ズムウォルト級の維持と近代化を進めています。