全天候型のソリューション
StormBreaker®は、厳しい気象条件下でも移動目標を逃さず、戦闘で優位に立つことができる誘導爆弾です。この有翼弾は、暗闇、悪天候、煙幕、ヘリコプターに巻き上げられる砂塵等により視界の悪い状況でも、自律的に移動目標を探知し、識別します。
悪天候や弾幕等は、敵がその状況を利用して攻撃から逃れようとするため、常に兵士を危険に曝します。そのため、視界不良の中でも部隊の能力を高める全天候型ソリューションが求められていました。
StormBreaker®は米空軍のF-15Eに採用されています。
強力な統合型シーカー
StormBreaker®のシーカーは3つのモードを備え、極めて高い運用上の柔軟性を誇ります。
- ミリ波レーダーは、気象状況に左右されることなく目標を探知・追尾します。
- 赤外線イメージングは、より高い目標識別能力を提供します。
- セミアクティブレーザーは、航空機搭載型と地上型のレーザー照準器を追尾可能です。
この3モードシーカーは、それぞれのモード間で目標の情報を共有するため、StormBreaker®は昼夜を問わず、あらゆる天候下で、固定目標にも移動目標にも対処できるようになりました。
StormBreaker®を搭載することで、戦闘機パイロットは、悪天候時でも敵の射程圏外(スタンドオフ)から移動目標を攻撃できます。
より少ない機体数で、より効果的に
StormBreaker®は小型のため、多くの機体を必要とする大型ソリューションが対処する目標と同じ数を、より少ない機体で排除することが可能です。また、約70キロメートル(45マイル)以上を滑空し移動目標に命中させることができるので、パイロットが危険にさらされる時間が少なくなります。
米空軍及び米海軍は、F-35(統合打撃戦闘機)及びF/A-18E/F(スーパーホーネット)へのStormBreaker®の統合を開始しています。またF-15Eに搭載して運用することが米国政府に承認されています。