RAM(Rolling Airframe Missile)短射程艦対空ミサイル ― 艦艇の自己防衛、その最先端

RAM誘導ミサイル武器システムは、艦艇の自己防衛を目的とした世界最先端システムで、あらゆる規模の艦艇に卓越した防御を提供します。現在のところ、世界11カ国で165隻以上に配備されていて、500トンの高速攻撃艇から95,000トンの空母に至るまで、幅広く防御しています。

RAMシステムは、超音速で飛翔する小型で即応可能な武器であり、「打ちっぱなし」機能(fire-and-forget)を備え、対艦ミサイルを破壊するよう作られています。発射に際して特別な指示は不要であり、パッシブ型レーダー電波誘導及び赤外線誘導の設計がもたらす高い火力により、複数の脅威に同時に対処します。RAMミサイルは、進化する対艦ミサイル、ヘリコプター、航空機、水上艦といった脅威に対して常に優勢を保つため、改良が続けられています。

RAMブロック2ミサイル

RAMミサイル開発の最先端を進む派生型のブロック2には、大型ロケットモーターや先進制御セクション、極めて音の小さな脅威の発信源を探知する高性能電波受信機が搭載されています。この改良によって射程範囲が1.5倍拡大し、ミサイルの機動性は2.5倍高くなりました。その結果、派生型ブロック2は、急接近する脅威を迎撃する能力を獲得し、防衛する艦艇の残存性が向上しています。

発射システム

MK31誘導ミサイル武器システムは、MK44誘導ミサイルラウンドパック(GMRP(キャニスタ))と、 21基のミサイルを搭載するMK49誘導ミサイル発射システムで構成されています。MK31は、さまざまな艦艇に簡単に統合することができます。艦艇が実装する既存の多種多様なセンサーによって必要な目標や照準情報が即座に提供されることで、対艦脅威に対処します。

MK44ミサイルは、Phalanx®(ファランクス)近接防御システムのM601A1機関砲を11連装の発射装置に置き換えたSeaRAM®(シーラム)対艦ミサイル防衛システムにも使用されています。Phalanx®システムのセンサー一式と内部の戦闘管理システムを使用することで、艦艇に組み込まれた戦闘システムへの依存性が低減し、急接近する対艦ミサイルに即応することが可能となります。RAMブロック2ミサイルは、SeaRAM®システムからの発射にも成功しています。

多国間協力

RAM武器システムは、米国とドイツの国際共同プログラムです。開発費、製造費、及び整備費は、レイセオン・ミサイルズ&ディフェンスとドイツの企業LFK、DBD、RAMSYSとの共同出費となります。他にも、RAMシステムのGMRPのライセンス生産が、韓国で進行中です。

2018年、レイセオン・ミサイルズ&ディフェンスは、遠距離捜索救難を行う海洋巡視船(POLA)プログラムの一環として、メキシコ海軍にRAM発射装置を配備しました。これは、中南米の国へのRAM製品の初納品となりました。