軍隊のリモートワーク

ソーシャルディスタンスを保ちながら遠隔で修理・訓練をする時代へ

リモートワーク時代の今、もしあなたの仕事仲間が地球の反対側にいながらも、攻撃によって損傷したあなたの軍用レーダーを修理しようとしていたら、どうでしょう?

軍隊で求められているのは、どの業界でも多く使用されているリモートコラボレーションツールと同じものです。ただし、厳しい環境において複雑な整備や維持管理を行なうため、セキュリティ、信頼性、アクセシビリティはより万全なものでなければなりません。

VirtualWorxは、レイセオン・ミサイルズ&ディフェンスが開発したコラボレーションシステムで、AR(拡張現実)を使用し、軍人軍属による遠隔での修理や、さらには訓練までも可能にします。レイセオン・ミサイルズ&ディフェンスとは、レイセオン・テクノロジーズの4つの事業部門のうちの1つです。

このシステムを使用することで、レイセオン・ミサイルズ&ディフェンスの専門家が、お客様と協力してリアルタイムの「実演」遠隔検査を実施することも可能となります。そのため、移動によるコストや遅延もなく、複数の場所にいる技術者が同じ課題に同時に取り組むこともできます。

VirtualWorxのチームは、約6年間にわたり、この技術を社内やお客様との間で使用するクリエイティブな方法を見出してきました。特に今日の複雑な環境において、これはまさに目的を達成するツールであり、問題を解決するツールなのです。

「VirtualWorxは、単なる電話やビデオチャットをはるかに上回る、新たなお客様との連携手段です」 と、レイセオン・ミサイルズ&ディフェンスの維持管理・センサー担当副社長であるジョン・バージェロンは述べています。

「この機能は、補給処におけるシステムの回復から現場での修理や検査に至るまで、あらゆる維持管理業務に対応します」

遠隔での技術提供

VirtualWorxは、レイセオン・ミサイルズ&ディフェンスがよりお客様の力になるための1つのご提案です。お客様の任務レベルにおける課題解決のため、コラボレーションを円滑にするものです。

ちょうど医師が遠隔手術をするのと同じように、軍隊もこの遠隔技術を使って、重要装備品の修理を行ないます。例えばVirtualWorxは、ペトリオットといったシステムの遠隔修理を実施しています。

遠隔修理のメリットは、システムの設置場所や補給処への移動時間とコストを削減、あるいはゼロにできることです。技術者や検査官は、現地にいる人たちと連携し、直接対面する機会を待たずに問題の解決や目的達成に至ることができます。

「VirtualWorxを使った連携は、複雑なシステムの診断や修理のスピードアップに役立っており、最適な人同士を引き合わせることもできます。」と、レイセオン・ミサイルズ&ディフェンスのラピッド・ハードウェア・ソリューションズ担当シニアマネージャーであるダン・ゲイルは言います。

この技術によって、お客様はレイセオン・ミサイルズ&ディフェンスと1つのチームとして顧客体験を得ることができます。連携はシンプルかつ簡単にコーディネートされ、いかなるミッションにも迅速に対処することができます。

VirtualWorxを使用することですばやく新たなニーズを掘り起こし、能力にイノベーションを生み出すことができるのです。

システムには当社が所有する特許技術が使用されている一方、一般に入手可能な部品も内蔵されているため、コストは抑えられています。VirtualWorxは4つの特許を取得しており、さらに特許出願中の技術もあります。そのため、米国国防省のような複雑な環境や状況においても、高い費用対効果で使用することが可能です。